久が原眼科では、信頼できる手術機器を揃え、患者様の負担軽減に徹した日帰り白内障手術を行っています。

医師と専門のスタッフが一丸となり、全ての場面において患者様をサポートしておりますので、安心して手術を受けて頂けます。

また、早期に手術をご希望の方にも、できる限り早く計画できるよう努力しております。

当院の白内障手術の特徴

  • 手術時間は10分程度。
  • 日帰り手術なので
    入院が不要。
  • 麻酔は目薬だけで
    ほとんど痛みがない。※1
  • 約2mmの小切開で、
    縫合はせず、
    目の負担が少ない
  • 翌日に眼帯が外れ、
    シャワーも可。※2
    • 麻酔が効きにくい方、近視で痛みが出やすい方などは途中で麻酔を追加することがあります。
    • 洗髪、洗顔は7日後から可能です。

白内障手術までの流れ

当院では、患者様の生活状況をしっかりとお聞きし、患者様のご希望に沿った手術時期や手術内容をご提案します。

手術までの流れ

  1. 術前検査
  2. 直前検査(手術1週間前)
  3. 手術当日

来院まで

目がかすむ(かすみ目)、まぶしくなる(羞明)、明るいところで見えにくい、老眼鏡をかけても新聞が見えにくいなどの症状がある場合は、白内障の原因の可能性が考えられます。このような症状をお持ちであれば、お気軽にご相談ください。

診察

まずは、症状の原因が白内障かどうか診断するため、視力検査・眼圧検査・細隙灯検査・眼底検査などを受けていただきます。白内障の程度・手術に影響する目の構造上の特徴などがないか(小瞳孔・チン氏体脆弱・散瞳不良)を確認していきます。さらに、白内障以外にも視力低下の原因となる別の病気が隠れていないかに関しても、詳しくチェックします。

白内障と診断され、手術のご希望があれば、手術日・挿入する眼内レンズの度数などをご相談していきます。焦点距離の遠く・近くのご希望をお伝えください。また、心疾患や脳疾患などの全身疾患をお持ちの場合には、かかりつけの医療機関と一度ご相談していただきます。

手術前のご説明

手術内容、眼内レンズの最終確認・術後の合併症、注意事項などの説明を行います。ここで手術に関する疑問点の解消していただきます。

手術

手術当日に当院にお越しいただき、手術を受けていただきます。手術自体は、通常10分ほどで終了いたします。術後は、院内で安静をとっていただき、落ち着かれましたら、ご帰宅可能です。術後は感染予防のため、術眼のみ滅菌眼帯を着用していただきます。

手術方法

  • 目薬で麻酔をします。(局所麻酔ですので意識はあります)
    個人差はありますが、手術の痛みはほとんどありません。

  • 角膜(黒目)の端を2mmほど切ります。

  • 水晶体の袋に穴を開けて、
    濁った水晶体を吸い取ります。

  • 空になったきれいな水晶体の袋に
    人工水晶体 (眼内レンズ) を入れます。

  • 傷口が閉じたことを確認し終了です。所要時間は通常5~10分程度です。
    難治性白内障では、30分くらいかけて手術を行う場合もあります。

手術翌日以降

手術翌日に来院していただき、滅菌眼帯を外します。診察後から、術後用の点眼を開始し、以後は感染予防のため、透明眼帯(透明な保護メガネ)の着用をお勧めしています。手術当日に、院内で購入可能です

白内障手術後のケア

定期検査

白内障手術後は、眼の状態の確認、感染症などの重篤な合併症の発生がないかの大切なチェックがあります。
ご自宅での点眼状況の確認、必要であれば点眼指導も行っていきます。

注意事項

  • 翌日の検査が終わるまでは、入浴・洗顔を控え、眼の周りを眼科用コットンで拭く程度にしてください。
  • 洗髪は3日~1週間後までは美容院などで眼に水がかからないように洗ってください。
  • 手術後1週間までは、安全のため、外出時、睡眠時に透明眼帯または保護用眼鏡を着用して頂くようお勧めしています。
  • スポーツは安全のため1ヶ月程度控えてください。(水泳・ゴルフ・マッサージ・サウナ等を含む)

術後の副作用・合併症

  • 眼内炎(感染症)

    非常に頻度は低いですが、万が一起きた場合には緊急的な処置が必要になります。

  • 破嚢(はのう)

    眼内レンズを包む膜が、術中に破れる(または外れる)ことがあります。
    その場合は、眼内レンズを固定するため、手術時間が通常よりも少し長くなります。

  • 異物感・ごろごろ感

    術後、数日から数週までに消失することが多いです。

  • 飛蚊症

    主に加齢によりごみが見える等の症状出ることをいいます。
    手術後に症状が惹起される場合があります。数か月で落ち着くことが多いです。

  • 度数誤差

    手術で挿入する眼内レンズは、術前に測定し決定します。
    当院では、最新の機器を使用し、複数回にわたり測定することで、誤差が減るよう十分に配慮しております。
    また、LASIKの既往のある方は誤差が出やすく、特別な計算式を用いて誤差を最小限に抑えます。

  • 結膜下出血

    白目の出血や充血は1-2週間で改善します。

  • その他

    頻度は非常に低いですが、駆逐性出血などの合併症の可能性があります。

白内障手術 Q&A

  • 費用はどのくらいかかりますか?
    すべて保険対象となり、最終的な自己負担額は負担割合によって異なりますが、自己負担額は、15,000円~50,000円程度です。民間の生命保険がおりることが多いので、ご確認ください。
  • 手術時間はどのくらいですか?
    手術時間は通常10分程度です。ただし、以下の場合などは時間が延長することがあります。

    • 術中に眼の動きが大きい場合。
    • 身体の安静がとりにくい場合。
    • チン氏体脆弱、小瞳孔、散瞳不良などの難治性白内障の場合。
  • 手術後すぐによく見えるようになりますか?
    術後は、翌日から明るく見えるようになったと感じられる方が多いです。ただし、個人差があり、回復が遅い方は、視力が戻るのに1週間程度かかる場合もあります。
  • 眼内レンズの度数は自由に決められますか?
    手術前にご相談の上、決定します。
    ただし、単焦点眼内レンズでは、焦点距離を遠くに設定した場合、裸眼で遠くは見えますが、近くを見るのに老眼鏡が必要になります。反対に、焦点を近くに合わせた場合、裸眼で近くは見えますが、遠くを見るのに眼鏡が必要になります。これは、単焦点レンズにピント調節機能がないためです。
    もともと遠視や正視だった方は、多くの場合、裸眼で遠くに設定します。もともと近視だった方は、遠くまたは近くのどちらかを選んでいただくのが一般的です。
  • 乱視は治りますか?
    当院では、乱視角に応じた切開法を採用しており、乱視の軽減に努めています。ただし、年齢的な変化により、術後も乱視の角度や度数は変化していきます。術後に、強度乱視の残存が予想される方は、乱視用眼内レンズを使用する場合もあります。術後、乱視が気になる方は、メガネを使用する場合もあります。
  • 手術をしたあと、また悪くなることはないのですか?
    眼内レンズの素材は半永久的なもので、他の病気を起こさない限り、視力が落ちることは基本的にありません。ただし、術後に眼内レンズを包んでいる水晶体の袋が混濁してきて見づらくなってしまうことがあります。これを後発白内障と呼びます。治療はYAGレーザーです。外来で約2~3分程度できる負担の少ない治療です。
  • 手術前の眼鏡が合いません。
    白内障手術をすると、手術前と眼鏡の度数がかわります。術後しばらくは度数が不安定で、安定するまでに約1か月かかりますので、ご希望の方には、術後1か月をめどにメガネを処方いたします。
  • 目の前に小さなゴミ見たいなものが映って見えます。飛蚊症があります。
    水晶体の濁りをきれいに除去しても、飛蚊症の原因となる硝子体は触らないため、飛蚊症の症状は改善しません。むしろ、今まで霞んで見えていたので見えなかった飛蚊症が、手術後にかえって見えてしまうことがあります。ほとんどの場合、時間の経過とともに気にならなくなります。手術後に急に飛蚊症の症状が増えてきた場合は、眼底出血や、網膜剥離の可能性がありますので、必ず術後のチェックを受けるようにしてください。