目に必要とされる栄養素(ビタミンA,ビタミンB,ビタミンC,ビタミンE)、サプリメントについてご紹介します。生体内でビタミンAに変換されて作用するβカロテンを摂取すると、「皮膚や粘膜の健康維持」「抗酸化作用」などが期待できます。ビタミンCとビタミンEも、同様に抗酸化作用があると考えられており、「目の老化防止」という側面から「目によい」ととらえることができます。
また、浮腫性疾患、眼精疲労、仮性近視(調整痙攣症)、VDT症候群、眼瞼けいれんに対して、漢方薬の処方も行っております。
目にいい食品・サプリメント
食品・栄養素
- ビタミンA
- ビタミンB
- ビタミンC
- ビタミンE
《ビタミンA》
ビタミンAは、薄暗い場所で物を見たり、色を識別する力を高めてくれます。摂取量が不足すると、夜盲症、色の識別や視力の低下、光がまぶしい、涙が出にくい(ドライアイ)といった症状を引き起こします。
多く含まれる食べ物:うなぎ、レバー、ほうれんそう、春菊、にんじんなど
《ビタミンB1》
ビタミンB₁は、糖質からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをします。
摂取量が不足すると、エネルギー不足により、視神経の働きが悪くなり、疲れ目が起こりやすくなります。
多く含まれる食べ物:豚肉、にんにく、玄米、そば、枝豆 など
《ビタミンB₂》
ビタミンB₂は、細胞の再生や成長に欠かせないビタミンで、目の働きを助けます。
粘膜を保護する作用があり、角膜炎を予防してくれます。
多く含まれる食べ物:うなぎ、レバー、サバ、サンマ、牛乳、卵、そば、アボカド など
《ビタミンB₁₂》
ビタミンB₁₂は、視神経の働きを改善してくれます。
多く含まれる食べ物:レバー、しじみ、あさり、はまぐり、赤貝、のり など
《ビタミンC》
ビタミンCには、新陳代謝を促進する働きや、抗酸化作用があります。疲れ目、充血、白内障を予防してくれます。
多く含まれる食べ物:いちご、キウイ、パセリ、サツマイモ、ブロッコリー など
《ビタミンE》
ビタミンEには、抗酸化作用、血行促進作用があります。疲れ目、ドライアイ、白内障を予防してくれます。
多く含まれる食べ物:アーモンド、お茶、いくら、うなぎ、たらこ、ヒマワリ油 など
サプリメント
《ルテイン》
ルテインは眼の健康を保つ成分として注目されています。ルテインは強い抗酸化作用を持つカロテノイドの一種で(抗酸化=老化防止)、皮膚や乳房、子宮頚部、卵巣、眼球では水晶体や黄斑部に存在します。ルテインが不足すると、光による酸化ダメージから水晶体や黄斑部を守るパワーが弱まり、白内障、加齢黄斑変性症、緑内障などの眼の疾患にかかりやすくなってしまいます。
多く含まれる食品:ケール、ほうれん草、ブロッコリーなどの緑黄色野菜