小児期は、視力が大きく発達する、目の成長にとって最も重要な時期です。当院では、学校検診後の精密検査、3歳児検診後の精密検査、メガネ相談、近視の点眼治療、アレルギーや結膜炎、ものもらいの治療、色覚検査に対応しております。

小児眼科 チェック項目

  • 目をよくこする・触る
  • 目をしかめる
  • 顔を傾けたり、横目で物を見る
  • 見えにくそうにする
  • 白目が充血している
  • 目ヤニが多い
  • 目がしょぼしょぼして、しっかり開けていられない
  • まぶたの異常(腫れた、ピクピクするなど) など

学校検診後の精密検査

学校検診での視力検査は、視力をA,B,C,Dの4段階で判定する簡易的な検査です。眼科では、矯正レンズを使用し、近視・乱視の状態や、斜視・弱視などの疾病の検査を行います。

メガネが必要となった場合、メガネの処方箋は当院で発行可能です。現物のメガネはお好きな眼鏡店で作成していただきます。(眼鏡店の指定はありません)

小児のメガネ処方

お子様のメガネは、事前に点眼薬を使用して度数を測定し、より正確な度数でメガネを作成します。当院では、度数の記載された処方箋をお渡しし、現物のメガネはお好きな眼鏡店で作成可能です。(眼鏡店の指定はありません)

小児のメガネ処方の流れ

1.調節麻痺下屈折度数検査(当日可)

調節麻痺薬という調節力を麻痺させる点眼をします。点眼が効いてきたら、機械により正確な度数を測ります。検査当日は、瞳孔が通常の状態に戻るまで5時間程度、ぼやけたりまぶしく見えます。

2.メガネ処方(予約制)

1.でとったデータを基に、テストレンズをかけて視力の確認をします。ふらつき・疲れ・きつさ等が出ないよう微調整を行い、処方箋交付となります。

近視治療薬

1.マイオピン点眼0.01%

マイオピンは、0.01%,0.25%の2種類があり、当院では、濃度0.01%を取り扱っております。

  • 【特徴】
  • ◇1日1滴、就寝前に両眼に点眼
  • ◇低濃度のため、副作用がほとんどない
  • ◇近視進行抑制に適した目薬
  • ◇点眼中止後のリバウンドは極めて小さい
  • ◇近見(近くを見る調節力)への影響はほぼなし

2.リジュセアミニ点眼0.25%

リジュセアミニは、国内で販売されている0.25%アトロピン点眼薬で、防腐剤なしの使い切りミニ製剤となります。近視抑制効果が高い反面、散瞳効果の残存やリバウンドの副作用が0.01%よりやや高くなります。

  • 【特徴】
  • ◇国内承認で防腐剤なしの使い切り製剤
  • ◇1日1滴、就寝前に両眼に点眼
  • ◇近視抑制に適した目薬
  • ◇点眼中止後のリバウンドも留意が必要
  • ◇近見(近くを見る調節力)への影響は小さい

斜視

斜視とは、物を見るときに、片方の眼が他を向いてしまっている状態です。疲れたときや意識していないときのみ眼の位置が外れるものは間欠性斜視といいます。内斜視、外斜視・上下斜視などがあり、診察にて優位眼・交代視・斜視角・ずれる頻度・屈折異常・脳疾患などが隠れていないを確認していきます。斜視の手術が必要な場合は、専門治療のできる病院をご紹介致します。

1.間欠性外斜視

外斜視とは片方の目が外にズレている状態ですが、間欠性外斜視は、常に斜視になっているわけではなく、まっすぐ普通の目線になっているとき(外斜視)と正位にもどっているとき(斜位)がある状態です。正面で見ている時間があるため、視力や立体視にはほとんどの場合問題ありません。早期に手術の必要はありませんが、外れる時間が長い場合は手術適応になる場合もあります。

2.乳児内斜視

先天的に眼の向きが内向きになっている先天性内斜視があり、特に生後6か月以内に発症する場合乳児内斜視と呼びます。立体視の発達は2歳までとされているため、見つかった場合には早期に手術の適応になります。

3.調節性内斜視

遠視の存在により内斜視になる状態を調節性内斜視と呼びます。遠視の矯正をすることで、斜視が治る場合があります。

4.恒常性外斜視

常に眼位が外側で、正位に戻らない場合をいいます。この場合、視力や立体視に影響をきたす可能性があり、手術適応となります。

5.後天性内斜視

後天的に内斜視が出てくる場合で、複視の症状が出ることが多いです。脳を含め原因精査が必要になります。

6.下斜筋過動

生まれつき下斜筋(目を上に向ける筋肉)の力が上斜筋(目を下に向ける筋肉)よりも強いことがあり、この場合は、眼球が上を向いてしまいます。これを「下斜筋過動」といいます。眼球の上向き状態(上転)は、特に内を向いたときに目立ちます。下斜筋過動は単独でも見られますが、多くは他の斜視に合併しています。両眼視に影響する場合や美容的な問題があれば手術をすることがあります。

弱視

弱視とは、視力の成長期に何らかの原因により成長を妨げられ、視力がでない状態をいいます。原因は、

1.屈折異常弱視

遠視・乱視・近視が強く、正常な像が網膜上に結ばれず視覚が成長しない。

2.不同視弱視

右眼と左眼の度数が大きく違うことで、片目を使わなくなり視覚が成長しない。

3.斜視弱視

斜視があり片目が他を向き使わなくなり視覚が成長しない。

4・形態覚遮断弱視

白内障や瞼の異常により片目に光刺激が入らず視覚が成長しない。

5.微小斜視弱視

気づかないほどの小さな目の位置のずれがあり、片目を使わなくなり視覚が成長しない

などが挙げられます。できるだけ早い時期にしっかりと診断し、治療を開始することが大切です。

色覚異常

色覚異常とは、正常者にとって色の差が大きく違って見える2つの色が、判別困難になることです。原因としては、色を感じる3つの細胞「赤錐体」「緑錐体」「青錐体」のどれかが欠けていたり、十分に機能していないことが考えられます。

色覚異常には、先天色覚異常と後天色覚異常があります。先天色覚異常は日本人男性の20人に1人(5%)、日本人女性の500人に1人(0.2%)といわれています。特に先天色覚異常は自覚しにくい場合が多いため、まずは検査を受けて色覚異常かどうかを知り正しく理解することが大切です。早期発見し、症状に合った生活上の対処を行うことで、安心安全な生活を営むことが可能です。

検査法

当院では、下記の2種類の検査を用意しています。

石原表

世界的にも広く使われている表で、検出(正常か異常かの区別)の効率がよく、簡単に分かります。読めなかったりたいへん苦労しないと読めない方は色覚異常の可能性が高いということになります。 精密検査をお受けになることをお勧めします。

パネルD15

赤、橙、黄、黄緑、緑、緑青、青紫、紫、と少しずつ色が変わってまたもとの赤になることはご存知でしょうか。これを色相環といいます。この色相環に沿って少しずつ色の違ったいくつかの色票をばらばらの状態から、順々に並べてもらう検査で、パネルD-15テストといいます。

色覚異常の方でも程度が軽ければ正しく並べることができます。ですから正常と異常とを区別する検査ではなく、異常の程度を知る検査として重要視されています。

仮性近視

仮性近視とは、現代人に多い疾患で、長時間のゲームやスマホなどの近方視により、ピントが近くに調節されたまま固まり、視力が低下してしまう状態をいいます。処方する点眼により、症状が改善する場合があります。当院「仮性近視」ページへのリンク

小児の近視

小児のアレルギー

小児の結膜炎