学校検診

学校での視力検査は、簡易的に0.3・0.7・1.0の視標で視力を確かめ、A,B,C,Dの4段階で判定します。一方、眼科では、矯正レンズを使用し、度数の異常(屈折異常)だけなのか、その他に目の病気が隠れていないかを診断していきます。

眼の病気がないと判断された場合、A~B判定では、様子を見ることが多いですが、C~D判定では、視力が0.7未満ですので、席によっては黒板の文字が見えにくく、メガネが必要になる場合があります。また、学校健診で、眼位異常(眼の位置のズレ)が見つかることがあります。原因の精査と治療が必要になりますので、一度眼科受診をお勧めします。

色覚異常

色覚異常とは、正常者にとって色の差が大きく違って見える2つの色が、判別困難になることです。原因としては、色を感じる3つの細胞「赤錐体」「緑錐体」「青錐体」のどれかが欠けていたり、十分に機能していないことが考えられます。

色覚異常には、先天色覚異常と後天色覚異常があります。先天色覚異常は日本人男性の20人に1人(5%)、日本人女性の500人に1人(0.2%)といわれています。特に先天色覚異常は自覚しにくい場合が多いため、まずは検査を受けて色覚異常かどうかを知り正しく理解することが大切です。早期発見し、症状に合った生活上の対処を行うことで、安心安全な生活を営むことが可能です。

検査法

当院では、下記の2種類の検査を用意しています。

石原表

世界的にも広く使われている表で、検出(正常か異常かの区別)の効率がよく、簡単に分かります。読めなかったりたいへん苦労しないと読めない方は色覚異常の可能性が高いということになります。 精密検査をお受けになることをお勧めします。

  • 核白内障

  • 核白内障

パネルD15

赤、橙、黄、黄緑、緑、緑青、青紫、紫、と少しずつ色が変わってまたもとの赤になることはご存知でしょうか。これを色相環といいます。この色相環に沿って少しずつ色の違ったいくつかの色票をばらばらの状態から、順々に並べてもらう検査で、パネルD-15テストといいます。

色覚異常の方でも程度が軽ければ正しく並べることができます。ですから正常と異常とを区別する検査ではなく、異常の程度を知る検査として重要視されています。

  • 核白内障

人間ドック・健康診断

視神経乳頭陥凹の異常

視神経乳頭とは、眼の中の視神経の束が集まって、眼の外へ出ていく出口の部分に当たります。視神経乳頭には、通常、陥凹(へこみ)がありますが、形態的にその陥凹が大きくなると、緑内障になりやすいといわれています。

陥凹が大きいと、視神経が菲薄化(うすく)なって、視神経が障害されていることが多いためです。健康診断や人間ドックなどで指摘される視神経乳頭の陥凹拡大とは、「緑内障の疑い」があることを意味しています。

  • 核白内障

黄斑部異常(黄斑変性・黄斑前膜の疑い)

黄斑部異常は、健診時に撮影した眼底写真で、黄斑部(網膜の中心)にしわや色調の変化が認められた場合に判定されます。眼科でのOCT検査で、加齢黄斑変性、黄斑前膜などが見つかることがあります。

  • 核白内障

出血・白斑

出血・白斑は、健診時に撮影した眼底写真で、出血・白斑が確認された場合に判定されます。診察では、老化によって網膜上に斑点ができるドルーゼンが見つかる頻度が高いです。その他に、高血圧性網膜症、糖尿病網膜症、網膜静脈分枝閉塞症、加齢黄斑変性などが見つかることがあります。

  • 核白内障

中間透光体の混濁

主として、白内障が原因のことが多いです。

  • 核白内障

運転免許証

  • 大型・二種・けん引

    両眼0.8以上、片眼0.5以上
    ★深視力・・・三桿法で奥行知覚検査器により、3回検査した平均誤差が2cm以下です

  • 普通・一種

    両眼0.7以上 片眼0.3以上
    片眼が0.3未満の時は、他眼の視力が0.7以上、かつ視野150度以上

  • 小特・原付

    両眼0.5以上
    片眼が0.5未満の時は、他眼の視力が0.5以上、かつ視野左右150度以上

深視力とは

深視力とは、両眼で見た時の遠近感や立体感を判断する能力です。人間の眼は左右二つあり、それぞれの眼で見た2つの情報を、1つに融像して認識します。 左右の見え方は微妙な見え方の違いがありますので、それを一つの像として処理する際に、遠近感が得られます。

深視力検査は、「三桿(さんかん)法」という方法で行われ、検査の流れ箱の中にある棒の動きを見て、3本の棒のうち中央の棒が手前から奥へ、あるいは奥から手前に動くのを見て、3つの棒が並んだと思ったら、棒の動きを止め、その3本の並び具合で、その人の遠近感を検査します。

深視力検査のコツ

屈折異常(近視、遠視、乱視など)がメガネやコンタクトで適切に矯正されていて、視力が良好であること、両眼視機能のうち「立体視」が良好であること、練習してコツを覚えることなどが重要です。