2019年12月19日
緑内障は、治療せずに放置すると失明の可能性がある、注意すべき疾患の1つです。
視機能障害登録者数全体の12%が緑内障との報告もあります。
緑内障の治療として、まず行うのは点眼治療で、多くの場合はこれで進行を抑えることができます。
しかし、緑内障の点眼には副作用があり、充血、眼の周りの色素沈着・くぼみなどがあります。
選択的レーザー線維柱体形成術(SLT)とは、緑内障のレーザー治療で、手術等に比べ、比較的簡便で、安全にできる治療として、
評価されています。
近年、点眼治療とSLTの治療効果を比較した研究がなされ、それぞれ治療開始後3年時点において、QOL・安全性では有意差がなく、
費用対効果はSLTの方が高かったとされています。
SLTは、繰り返し治療する可能性があるものの、簡便で緑内障手術に比べ、副作用が明らかに少なく、選択肢の1つとして考えられるべきだと
されています。
<参考文献>
Garg A. Selective laser trabeculoplasty: past. present. future. Eye 32 : 863-876, 2018
東京都大田区久が原3-34-13
久が原眼科
日帰り白内障手術、レーザー治療、緑内障、飛蚊症、ドライアイ治療など
東急池上線久が原駅徒歩2分