2019年12月12日
12月に入り一段と冷え込み、体調を崩しやすい季節となりました。
寒い時期に血管がしまることで、高血圧や脳卒中を起こしやすくなるのは、周知の事実だと思いますが、
眼科領域においても、注意が必要な病気があります。
それは、網膜静脈閉塞症です。
網膜静脈閉塞症は、網膜の血管が詰まる病気で、いわば「目の中の脳卒中」と言われています。
そのリスクファクターとして知られているのが、高血圧症です。
網膜静脈閉塞症は、網膜内の血管交差部で、硬化した動脈の圧により、静脈が閉塞し、出血を起こすことが原因です。
そのため、高血圧・動脈硬化を予防する日頃のケアが重要です。
また、最近の報告で、HDL-C(善玉コレステロール)濃度の低下が、網膜静脈閉塞症の発症に影響するとの報告があります。・・1)
生活習慣病と密接に関係する網膜静脈閉塞症に、特に冬場は注意が必要です。
・・1) Am J Ophthalmol. 2019 Sep;205:35-42. Retinal Vein Occlusion is Associated with Low Blood High-Density Lipoprotein Cholesterol: A Nationwide Cohort Study.
Kim J
東京都大田区久が原3-34-13
久が原眼科
東急池上線久が原駅徒歩2分
一般眼科、白内障手術・レーザー治療